ラーメンを個室で楽しむ。食べる事に集中出来る空間 一蘭
天然豚骨ラーメンの一蘭は普通のラーメン店ではない。
店内に入り少し座り心地の悪いカウンターの椅子に腰掛けおもむろに注文。
「チャーシュー大盛りっ、ネギは多目で味玉トッピングで❗」
そいういう雰囲気はこのお店にはない。静かなのだ。誰も言葉を発しない。唯一従業員が行う、ラーメンをオーダーするときの説明の声だけが響く。
店内に入り食券機で天然とんこつラーメンのチケットを買う。
チケットを購入し奥に向かって歩くと目の前の壁面に空席案内の掲示板がある。
ここで空席を確認して席に座るが、違和感の正体は椅子の左右にある間仕切りという事に気がつく。これでは友人と来たときに話が出来ないではないか。なんかすごい。BGMだけが店内に流れて話し声が聞こえてこない。従業員の説明が聞こえてくるのみ。
静かなお店は好きですが、ここはそういう雰囲気とは明らかに違う。
オーダーも机に準備された用紙に記入しボタンを押して従業員に渡すことで完了する。座っている人をみると何だか飼育されてるっぽい?
新しい可能性?なのか
最初に入ったとき違和感ありありで落ち着かない。間仕切りが左右に有ることで狭いところに押し込められている感を強調する。早くラーメン食べて店を出たいなと考えながら周辺にあるラーメンやオーダーの説明のPOPを読む。
5分程度でラーメンが出来上がる。
重箱?蓋が付いていて温度が下がりにくいし見た目も良い感じ。
食べ始めると味も普通じゃない。伊達に40人以上の職人が研究し進化させたラーメンではない。何種類もの材料を調合し…とあるように複雑な味わい。
間仕切りまでして個室を作っているのは味に集中して食べてみてね、という提案なのかな。静かに心を落ち着けて食事をしたら細かな味がわかる。かもしれない笑。
でもこれって新しい食事の楽しみ方の1つだと思う。食べる職人がいて、個室で目を閉じてゆっくり味わいながらラーメンを食べる。
想像すると面白い。やっぱり笑っちゃう。間仕切りで区切られた空間で黙々と食べている人たちを見るとSFの世界にいるみたいで、とてもラーメンを食べに来ているとは思えない。P・Kディックの世界ですね。しゅーる。
味は本物
好みだと思うけどホントに個室でじっくり味わって食べてみても堪えられるハイレベルな美味しさです。何が調合されているか当ててくる職人もいるかもね。博多で幾つかラーメンを食べたけど一蘭はトップ5には確実にはいる美味しさです。おすすめ。
味はは間違いないけど高めの金額とサイドメニューが少なかったのが残念。
店のこだわりがたくさんつまった通好みのラーメン店です。こだわらない人も苦手な人と食事にいくときは利用価値があるかもしれない。ふふっ。